欧博娱乐【最新】ウクライナ情勢 ロシアが軍事侵攻 戦況地図とともに詳しく 各国の外交や支援は(5月2
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる27日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月26日の動き)
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日に「3日間で900機を超える無人機攻撃があった」と明らかにし、ロシアのプーチン大統領には軍事侵攻を終わらせる計画はなく、長期化させたがっていると改めて非難しました。
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、25日夜から26日にかけて侵攻開始以降、最多とされる355機の無人機攻撃があり、27日にかけても攻撃が続いています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、26日に公開した動画で「弾道ミサイルや巡航ミサイルとともに、3日間で900機を超える無人機攻撃があった」と明らかにしました。
また、情報機関の報告などから「プーチンや側近に戦争を終わらせる計画はない。和平と外交を真剣に検討する兆候がないどころか、新たな攻撃作戦を準備している証拠がある」と述べ、ロシアが軍事侵攻を長期化させたがっていると改めて非難しました。
アメリカのシンクタンク 戦争研究所は26日に「ロシアはウクライナの全面的な降伏を要求し続けていて、プーチン大統領が軍事的にウクライナを打ち負かせると信じるかぎりこの目標を追求し続けるだろう」と分析しています。
一方、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは26日、トランプ大統領が今週にもロシアに対して新たな制裁を科すことを検討していると報じていますが、これまでも新たな制裁の措置などは行われておらず、トランプ政権の出方が焦点となっています。
ドイツのメルツ首相は、ロシアがウクライナへの攻撃を激化させる中、ウクライナ軍がドイツが供与した兵器でロシアに長距離攻撃を行うことを容認する方針を示しました。
ドイツは、射程500キロのミサイルを保有していて、ロシアを強くけん制するねらいがあるとみられます。
ドイツのメルツ首相は26日、ウクライナ情勢を巡って「支援を継続するため全力を尽くす。われわれが供与する兵器の射程の制限もなくなる」とSNSに投稿し、テレビ番組でもウクライナに射程の長いミサイルを供与しているイギリスやフランスなどと、足並みをそろえる姿勢を示しました。
ロシア領内への長距離攻撃を巡って、ショルツ前首相は戦闘の拡大を避けるため慎重な姿勢を示してきましたが、メルツ首相はこの方針を転換したことになります。
メルツ首相としては、ヨーロッパ側が求める停戦に応じずウクライナへの攻撃をいっそう激化させるロシアを、強くけん制するねらいがあるとみられます。
ただ、メルツ首相は容認する長距離攻撃について、ドイツが保有しウクライナが供与を求めている、射程が500キロのミサイル「タウルス」のことを指しているのかは言及していません。
「タウルス」の供与を巡っては、メルツ政権で連立を組むショルツ前首相が所属する政党の中に慎重な意見もあり、供与が実現するかは現時点では不透明です。
これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は26日、「実際に決定されたならかなり危険な決定だ」と述べ、非難しました。
さらにペスコフ報道官は27日、ヨーロッパ各国がウクライナへの軍事支援を続けているとして、「これはロシアに対する戦争への間接的な参加だ」と重ねて指摘し、不快感を示しました。
ウクライナ対外情報局のイワシチェンコ長官は、ウクライナの国営通信が26日に公開したインタビューの中で「中国が軍事企業に工作機械や特殊な化学薬品、火薬を供給しているという情報がある。20か所のロシアの工場のデータで確認した」と述べ、中国がロシアの軍事企業に兵器の原材料などを供給しているという見方を示しました。
また「ことしのはじめの時点で、ロシアの無人機に使われている重要な電子機器の80%は中国からのものだ」とも指摘し、中国からペーパーカンパニーを介してロシアへ電子機器に関するものが輸出されているとしています。
ウクライナ政府の高官が、中国がロシアの軍事企業に対し火薬など兵器の原材料を供給しているという見方を示したことについて、中国外務省の毛寧報道官は27日の記者会見で「中国はこれまでいかなる紛争当事者に対しても殺傷能力のある兵器を提供したことはなく、軍民両用の物資は厳格に管理している。これについてはウクライナ側もよく分かっているはずだ。中国は根拠のない非難と政治的操作に断固反対する」と反発しました。
北朝鮮の秘密警察トップ ロシアに出発 派兵関連の協議か
北朝鮮のメディアは、秘密警察のトップが国際会議に参加するためロシアに向けて出発したと伝えました。
韓国のメディアは、ショイグ安全保障会議書記との会談が行われる予定だとし、ロシアへの派兵に関連した協議を行う可能性があると伝えています。
27日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、秘密警察のトップにあたる、リ・チャンデ国家保衛相が、ロシアで開かれる安全保障の国際会議に参加するため、26日首都ピョンヤンを出発したと伝えました。
韓国のメディアは、国際会議にあわせてショイグ安全保障会議書記との会談が行われる予定だとしています。
会談ではロシアへの派兵に関連し、北朝鮮軍の今後の活動や、戦死者の遺体送還、それに捕虜になっている兵士の問題などについて協議する可能性があると伝えています。
また労働新聞は、ロシア内務省の次官が26日にピョンヤンに到着したと報じています。
ロシアと北朝鮮が有事の際の軍事的な相互支援などを明記した「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結してから、6月で1年となるのを前に双方の高官の往来が活発になっています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先月「ロシアに中国が兵器を供給しているという情報を入手した」と述べたほか、ウクライナ外務省は中国の大使を呼び、ロシアへの支援をやめるよう中国側に求めていました。
これに対し、中国側は「根拠のない非難だ」などとウクライナ側の主張を否定し、反発しています。
ロシア国防省は26日、ロシア軍がウクライナ北東部のスムイ州で、2つの集落を掌握したと発表し、ロシア軍が攻勢を強めているとみられます。また、ロシア国防省は、26日午後にロシア領内に飛来したウクライナの無人機21機を迎撃したと発表しました。このうち5機は、首都モスクワの周辺で迎撃したとしていて、モスクワのソビャーニン市長はSNSに「モスクワに向かっていた敵の無人機は防空部隊によって破壊された」などと投稿しました。
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