欧博abg中日本高速道路 ETCシステム障害 応急復旧行い 約38時間ぶり運用再開 東京・神奈川・愛
中日本高速道路は、6日の未明から8都県の高速道路の料金所で発生していたETCの障害について、7日、応急復旧を行い、およそ38時間ぶりに運用を再開したと発表しました。今後、システムに問題がないかさらに確認を進めるとともに、原因を調査するとしています。
障害発生 計106か所の料金所に
中日本高速道路の管内では、6日未明、東名高速道路や中央自動車道などのETCに障害が発生し、7日午前11時の時点で、ETCが利用できなくなった料金所などは、東京、神奈川、静岡、山梨、長野、愛知、三重、岐阜の8都県のあわせて106か所に広がりました。
中日本高速道路は、混雑の解消のため、障害が起きている料金所では精算を後回しにしてそのまま車を通行させる対応を続けていましたが、7日、応急復旧を終え、午後2時ごろ、およそ38時間ぶりにすべてのインターチェンジやスマートインターチェンジで運用を再開したと発表しました。
今後、システムに問題がないかさらに確認を進めるとしていて、料金所では安全に気をつけて通行するよう呼びかけています。
一方、システム障害が起きた原因については、中日本高速道路は、これまで今月5日に実施した深夜割引の見直しに向けたシステムの改修作業が関係していると説明していましたが、7日夕方に行った説明会で、作業を行ったのとは別のシステムで問題が生じたとみられると説明しました。
今後、詳しい原因などを調査することにしています。
警察によりますと、6日から7日にかけてETCのシステム障害の影響とみられる事故は、愛知県内の高速道路ではあわせて6件あり、11人がけがをしたということです。
このうち、愛知県豊川市の東名高速道路下り線の豊川インターチェンジ付近では5台が関係する事故が起き、子どもを含む男女あわせて8人がけがをしたということです。
愛知県刈谷市にある運送会社では、ETCの障害が発生していた6日、5台のトラックを関東や関西方面に走らせていました。
トラックが料金所を通過して高速道路の外に出る時間帯には、中日本高速道路がETCレーンの出口のバーを上がったままの状態にして、そのまま車を通過させる対応を取っていたことから、渋滞には巻き込まれなかったということです。
一方、高速道路の通行料金が後日の精算となったことで、トラックの運転状況を記録する手続きが煩雑になることを懸念しているということです。
この運送会社では、通行料金などを含む運転の状況をトラックから受信して自動的に記録する装置を使っていますが、7日、ドライバーが戻ってきた際に通行料金の記録がなかった場合、どの料金所を通ったか聞き取って自分たちで計算し、記録を残す作業が必要になるということです。